チャレンジ枠について

 チャレンジ枠に関する質問をよくお受けしますので、チャレンジ枠について解説するページを追加いたします。


チャレンジ枠の概要

 本校には、「一般枠」と「チャレンジ枠」の2つの受検枠があります。

 「チャレンジ枠」は、小・中学校において不登校であった、実力を出し切れなかった等、 様々な事情で学校への通学が困難であった生徒のための受検枠です。

 「高校からはやり直したい」、「高校からはしっかり通いたい」という意欲のある方に対して、 チャンスを提供することを目的としています。

 なお、受検に関しては、詳しくは「入試情報」のページをご覧ください。


本校入学後の、一般枠の生徒との違い

 チャレンジ枠で入学した生徒と、一般枠で入学した生徒との、入学後の違いはほとんどありません

 履修・修得に必要な出席数や通院などによる欠席の扱いも一般枠の生徒と同一で、配慮されることはありません。

 その点が、いい面でもあり、また厳しい面でもあると言えるでしょう。

 ただし、下記のような点が違いとして挙げられます。

  1. クラス替えは行っていません

     チャレンジ生は、チャレンジ生のみのクラスへの配属となり、基本的に4年間クラス替えは行いません。

     なお、体育や、芸術などの必修選択科目、及び自由選択科目では、一般枠の生徒と一緒に授業を受けることになります。

  2. チャレンジ生優先科目がいくつかあります

     一部の選択科目に、受講希望者が定員より多かった場合に、 チャレンジ生が優先される科目が4科目あります。

    チャレンジ生優先科目

    • 2年次自由選択科目 「ジャズダンス」
    • 2年次自由選択科目 「コミュニケーションスキル」
    • 3・4年次自由選択科目 「演劇」
    • 3・4年次自由選択科目 「声優・ナレーション」

     これら以外の自由選択科目で、受講希望者数が定員より多い場合には、 一般・チャレンジの区別なく欠席や遅刻などの回数が少ない生徒が優先されます。


「チャレンジスクール」との違い

 都立高校には、「チャレンジスクール」と呼ばれる学校があります。

 (東京都教育委員会 都立高校検索サイト チャレンジスクールの部分へのリンク

 チャレンジスクールは、小・中学校での不登校や高校での中途退学を経験した生徒など、これまで能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒が、自分の目標を見つけ、それに向かってチャレンジする学校です。

 本校の「チャレンジ枠」も、この「チャレンジスクール」の流れを汲んでいます。

 「チャレンジスクール」と本校のチャレンジ枠とでは、不登校経験者等の支援を目的としている、 三部制(昼夜間定時制)である、単位制である、基礎・基本を重視している、 などの多くの共通点がありますが、違いとしては下記の点が挙げられます。

「チャレンジスクール」との違い

● 「チャレンジスクール」は「総合学科」、本校は「普通科」です

 「総合学科」は、普通科の科目と専門科目の両方から選んで学ぶことができます。

 「普通科」は、一般的な教養を深めることを目的としています。

 「普通科」である本校では、一般的な教養を基礎から学びたい方に適しています。

● 本校はあくまで「チャレンジ枠」であり、本校の生徒全員が不登校経験者というわけではありません

 「チャレンジスクール」は、基本的に生徒全員が不登校経験者等となりますが、 本校はチャレンジ枠の生徒は1学年10クラスのうち2クラスのみであり、全体の約2割ということになります。

 従って、不登校を経験していない生徒とも交流することになります。

 なお、チャレンジ生はチャレンジ生のみのクラスへの配属となりますので、 同じく不登校を経験した生徒とクラスメートとして学校生活を送ることができます。 ただし、クラスでの授業が多いのは1・2年次であり、 3・4年次では選択科目が多くなり、一般枠の生徒と交流することが多くなります。


 一般枠との違い、チャレンジスクールとの違いを述べてきましたが、 一言で言えば、本校は生徒全員が不登校経験者というわけではなく、 チャレンジ枠で入学しても、「入学後は一般枠の生徒と同じように扱われる」という点に集約できるでしょう。

 過去は問いませんが、「入学後はしっかり出席します」という覚悟が必要となりますので、 この点はよくご理解・ご納得いただいた上で受検してください。


チャレンジ枠 FAQ

  チャレンジ枠に関しては、下記のような質問がよく寄せられますので、参考にしてください。

Q 不登校経験者ですが、一般枠でも受検できますか?

A 受検できます。ただし、一般枠で合格した場合は一般クラスへの所属となり、 チャレンジクラスに変更することはできませんので、よく考えた上で受検してください。


Q 学校に通うことはできていたのですが、学力的な関係でチャレンジ枠を受検したいのですが・・・

A チャレンジ枠は、不登校を経験した人に対して機会を提供することを目的としています。


Q 今まで保健室登校(等)でした。高校入学後も保健室登校または相談室登校を続けたいのですが・・・

A 保健室登校や相談室登校では卒業することができません。
本校のチャレンジ枠は、 今までは不登校でしたが高校からはしっかり授業に出席しようという意欲のある人に対して、 機会を提供することを目的としています。
保健室登校や相談室登校では出席扱いとはなりませんので、 その点は誤解のないようにお願いします。


Q チャレンジ枠での入学後に出席できなかった場合どうなるのですか?

A チャレンジ枠で入学しても、欠時に関する条件は一般枠と何ら変わりありません。
本校規定の出席数に満たない科目は、単位の履修・修得ができませんので、在籍年数だけを重ねても、卒業はできません。


Q 本人の持病で欠席が多いのですが、チャレンジ枠を受検できますか?
また、入学後に病気の分の欠席を考慮してもらえますか?

A チャレンジ枠を受検することは可能ですが、 入学後は、本人の持病による欠席も通常の欠席扱いとなり、 原則、欠時に関する条件は何ら変わりありません。


 その他、不明な点や疑問点がございましたら、本校までお問い合わせください。

TEL:042-622-7563  FAX:042-622-7564